171cmが制したPKで感じた決定的な差は、ダイビング時の踏み込み足の方向!

2019年全国高校サッカー選手権大会も1回戦が終了した。

今大会、私の指導する東福岡高校は筑陽学園高校に敗れ、出場していない。

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ということで、7年ぶりに開幕戦からじっくり見ることができている。

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今回は、その中でも171cmの神村学園高・吉山太陽選手のPKストップに注目してみたいと思う。

 

80分ゲームの即PKのレギュレーション

全国高校サッカー選手権大会では、40分ハーフの即PK戦というレギュレーション。

過去には、決着がつかずPK 戦になったシーンといえば、私の記憶に新しいのはこのシーン。

東福岡高校vs市立船橋高校のPK戦だ。

この時は、脇野敦至のPKストップで東福岡高が勝利し、第94回大会を制した。

一発トーナメントによる、PK戦ではどんなに力があるチームでも敗退する可能性がある。

では、そのPK戦にいかにして勝つのか?

いや、勝つ確率を上げることができるのか?

 

GKのダイビングの踏み込み足の方向

神村学園高校と対戦したのは、前橋育英高校。

前橋育英高の高橋怜士選手と、神村学園高の吉山太陽選手のPK戦にはどのような差があったのか?

注目したのは、ダイビング時の踏み切り足の方向だ。

 

前橋育英高の高橋怜士選手をみてみよう。

できる限り前にダイビングしようしとして、まっすぐ前に踏み込んでいるのがわかる。

そのまま前に踏み込むと、腰部分でダイビング方向を制限するため、体は回り込んでボールへアプローチしてしまう。

そうすると、体もフワッと浮き上がるようなダイビングになる。

ボールへ最短にアプローチできず、ダイビングスピードも落ちてしまう。

一方、神村学園高の吉山太陽選手をみてみよう。

吉山太陽選手の場合、ボールをとらえる方向につま先を向け、最短でボールにアプローチしている。 

踏み込み足の方向次第でここまで大きくアプローチコースとスピードが変わるのだ。

結果、このPKストップが勝敗を分けた形となった。

 

心理戦をどうとらえるのか

はっきり言って、PK戦は運だと思う。

受け身側のゴールキーパーにとっては圧倒的に不利な状況である。

しかしながら、その不利な状況をGKコーチとしてどう打開するのかが問われるのだ。

そのポイントをまとめている。

ぜひ一つの参考にしてほしい。

絶対はない。

できる限り可能性を上げるのだ。

そうすることで、身長がなくとも吉山選手のようなヒーローとなれるだろう。

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